建築事例
本と共に育む家
京都市北区の中高層住居専用地区における新築事例です。敷地は南面道路に面しているため、玄関を建物側面に配置しプライバシーを確保しました。南面に設けた窓は採光を確保しながらも、隣家や道路からの目線が届きにくいよう位置を調整し、庇や格子でカバーしています。
この住まいの中心となる壁面本棚のあるリビングは吹き抜けとし、圧迫感を感じさせない開放的な空間に仕上げました。また、お施主様の「ふとした瞬間に空が見えるように」というご要望に応え、視線の先に空が抜ける窓を計画。明るさと心地よさを実現しています。
住宅性能は「C値0.26」「UA値0.39」「耐震等級3」と高水準を確保。随所にご家族のライフスタイルや生活導線に合わせた細やかな工夫を盛り込み、安心して長く住み続けられる住まいが完成しました。



玄関に続くアプローチは化粧軒天を採用、高級旅館のような趣きある仕上がりになりました。

玄関を入ったところにある吹抜けの階段が、この家を訪れた人を印象的に迎えてくれます。

吹き抜け壁は一面左官仕上げに、窓には障子を配置しました。

本を沢山読んでほしいというご両親の思いで作った壁面本棚。ここにある本を、お子さん達が自然に手に取り読むようになったそうです。

南面から差し込む光が、左官壁の陰影を一層引き立ててくれます。


背の高いご夫婦に合わせて、洗面所は造作で既製品よりも高さを上げて作りました。
鏡の後ろの間接照明がこだわりのモザイクタイルを引き立ててくれます。



落ち着いた雰囲気のトイレはカウンター付きの造作家具で掃除道具などもスッキリ収納

住まいの至る所にお子さん達の可愛い作品が飾られています。



明るくて開放感のある学習スペースは参考書をたくさん広げても十分な広さです。

吹き抜けやスケルトン階段などで空間を細かく区切らず、家族のつながりを感じられる明るい住まい。

「お~い!」吹抜けの上から子供たちが手を振っている姿が想像できます。



玄関まで和風のブラケットが優しくアプローチを照らして、家族の帰りを待っています。

