建築事例
蔵や大和大路
この町家は、大正時代に今のお施主様のお父様がこの一帯の建物を含めて購入されたときにはすでに建っていたそうです。大正時代は住まいとして、昭和初期には自転車屋さんとして使われていましたが、平成になって自転車屋さんが立ち退かれてからは借りる方もなく、お施主様の車庫・物置として利用されていました。リノベーションして町家旅館として生まれ変わりました。
以前は町家の面影を残していたようですが、度重なる改修を重ねた結果、1階部分は土間だけになっていました。今回のリノベーションで趣のある町家になりました。
玄関を開けると大容量の靴箱と収納があり、すっきりとした玄関になることでしょう。
キッチンはオリジナルでタイル貼り、昔懐かしい雰囲気となっています。
リビング・ダイニングはソファを置いて、目線を低く落とすように、開口部が開けられています。
中庭
階段をリビング・ダイニングにおくことで、空間を有効に使っています。
中央にある火鉢は約100年前のもの。ガラスをのせテーブルとして再利用しています。
洗面所の床はタイル貼りで床暖房が入っています。
浴室はハーフユニットバスで壁はヒノキです。
浴室から見える庭には鯉が泳いでいるような作庭をしています。
2階和室は、空間に広がりをもたらすように階段部分を壁で仕切らず、手すりだけにしています。
障子
和室の巾木は和紙貼り仕上げ
寝室
夜景外観