建築事例

傾斜面に建つ家木造/地上2階地下1階/SE構法

京都市左京区、建蔽率が50%容積率が80%の第一種低層住居専用地域での新築事例です。

銀閣寺の近くにあり、住宅街でありながら観光で歩く人の姿も多く見受けられるエリアにあるため、プライバシーの確保にも気を付けました。

ここは斜面地のため敷地の東西の高低差が大きく、最大3mほどもある少し特殊な地形です。お施主様のご希望でビルトインガレージを計画するため、出入口は道路に面した西側に設置することになりましたが、敷地全体を同じ高さにしてしまうことは条件的に難しく、東側はそのままの高さとし、庭を造りました。そのため、西から見ると3階建てに見える建物も、玄関から入り上階へ上がると目前に庭が現れる立体的な構成となっています。また週末にはホームパーティーをされることもあり、地下1階にあたる部分には来客用寝室を備えました。このように、斜面地でも間取りを工夫しその土地に合った最適なプランニングをすることができます。

玄関は道路から見えないように石積塀を設け、出入りの際のプライバシーに配慮しています。
 
ゆったり大きめの玄関ホールは駐車場側玄関と共通。壁面収納をたっぷりとってあるので、履物だけでなく、アウターなども玄関に収納できます。
中庭側の大開口からリビングへ十分に光を取り込むことができるため、日中は自然光だけで過ごすことができます。
一部を吹抜けにすることで空間に変化をもたらします。
2階から下のリビング空間とのつながりを感じることができます。吹抜けがあると開放感がありますね。
キッチンはクローズドキッチンタイプとし、煙や臭いなどを気にせずに調理することができます。
 
リビング横には敢えて空間を区切らず書斎スペースを設けました。大きな窓から木々を見ながらゆっくりとした時間を過ごすことができます。
寝室にも十分に光を取り込めるように大きな窓を配しました。
木戸を閉めれば、外からの視線や光をしっかりと遮りプライバシーを確保できます。
地下には来客用寝室を作りました。この部屋にも、ドライエリア越しに中庭から光が差し込みます。
 
苔の緑が美しい和風庭園。敷地の高低差をいかした立体的な構成としています。
 
夜は照明により昼間とはまた違う雰囲気を見せてくれます。