建築事例

09小さな二世帯住宅_吹き抜け

小さな二世帯住宅木造/2階/SE構法

京都市左京区の第一種低層住居専用地域での建替え事例です。約30坪の敷地において建ぺい率が60%および容積率が100%。この条件で、夫婦ふたりとお子さま3人、そしてご両親が暮らす二世帯住宅を計画する必要がありました。
プランとしては、1階をご両親世帯の居室と2世帯共用のLDKスペースとし、2階を子世帯の居室とした、共用型の二世帯住宅です。1階リビングの上を吹き抜けにすることで、2世帯の空間的なつながりも意識しました。なお、吹き抜けは容積率算出の対象となりませんので、単純に容積を計算すれば建蔽率のおよそ2倍、120%の空間を持つ建築になっています。空間的に家が20%広くなった計算です。家族のつながりや光の通り道以外にも吹き抜けにはこのような効用があります。ぜひご参考ください。
また、このお宅の南側には建物が隣接しています。そのため、南側の窓には障子をはめることで視線を遮りながら採光を行い、これを補う形で北側のトップライトからも光を得ています。
「建物が隣接した立地環境のため、窓は設けられず。でも、一日中薄暗い暮らしはイヤだ」。そのような条件でも必ず解決法はあります。ぜひ一度中藏にご相談ください。

外観は和の要素を取り入れ、周囲の建物に合わせた幅広い世代に対して飽きのないデザインとなっています。
玄関は浮いているようなデザイン。外構の木々の成長が楽しみです。
玄関土間は洗い出し仕上げ。滑りにくい昔ながらの仕上げです。
緑と相性の良い壁の色です。
壁は無塗装サイディング貼りにリシン吹き付け仕上げ。注文住宅ならではの仕上げです。
軒を見上げると美しい木の架構で下屋が支えられています。
日中は照明器具を点けなくても、障子越しの柔らかなひかりがLDKを照らしてくれます。
ダイニングの上部は吹き抜けで2階にいる家族ともコミュニケーションがとれるようになっています。
畳は子どもたちの絶好の遊び場。自然に笑みがこぼれます。
構造は安心のSE構法。在来工法よりも大きな空間がとれるのが特徴です。
階段部分も子どもたちのギャラリーになっています。
2階は間仕切りのない大きな空間が中央にあり、多目的室になっています。
開放的なオリジナルの洗面台がトップライトの下の位置にあります。
廊下から和室を見る
吹き抜けから下を見ると、家族の団欒があります。声が上にも届き、明るい二世帯住宅となることでしょう。