中藏の住まいづくりは
「不易流行」
不易流行とは、いつまでも変化しない本質的なものを忘れない中にも、新しく変化を重ねているものを取り入れていくことです。住まいの安全や安心、さらに快適な暮らし心地を高める新たな技術や設計手法を積極的に取り入れつつも、家族の団らんや心の安らぎの場としての住まいの役割は忘れないようにしなければなりません。さらに、京都の町並みを形成する要素のひとつとして、そのたたずまいにもこだわっていきたいと考えています。
許容応力度計算による
耐震等級3(最高等級)を標準に
現在、住宅の地震に対する強さは「耐震等級」という3段階のレベル分けがされています。中藏が建てる住宅は、3段階のうちの最高レベルである「等級3」を標準にしています。その理由は、2016年に発生した熊本地震においても等級3の強さが実証されたからです。なお、耐震等級3であることを確認するには、一般的な「性能表示計算」ではなく、「許容応力度計算」という工学的に複雑な計算をあえて採用しています。
断熱等級6、C値=0.5が基準の
高断熱工法高気密
住宅の断熱性能を高め、同時に高気密化することは、快適な室内空間をつくるとともに、そこに暮らす人の健康へもプラスとなる影響を与えることがわかってきました。また、少ないエネルギーで冷暖房が可能となるため、光熱費も抑えることができます。そのような理由から、中藏でも、断熱等級6(UA値=0.46)という、京都市内の気候風土においては過不足のない断熱性能と、C値=0.5という高気密化を設計時の基準としています。
パッシブデザインにより
心地よさと省エネを両立
パッシブデザインとは、太陽の光や建物の周囲を吹く風といった自然のエネルギーを、明るさや暖かさといった形で暮らしに取り込む設計思想です。照明や暖房のための電気やガスの代わりに自然エネルギーを活用することで、省エネルギーな暮らしが実現できるのはもちろん、明るい太陽の光や自然の風を感じながら暮らす心地よさも享受することができます。
耐久性やランニングコストなど
長期の視点で考える
サスティナブルな住まいづくり
住まいづくりには新築費用だけでなく、20年、30年、50年と暮らす中での、光熱費やメンテナンスのコストを考えておく必要があります。そのため、住宅を省エネ化すること、また、耐久性の高い素材選びやメンテナンスがしやすいデザインを設計段階から考えておくことで、このコストは大きく変わってきます。サスティナブル(持続可能化)な住まいづくりは、最初にランニングコストをも織り込んだ検討をおこなうことが大切です。