地鎮祭とは。
建築工事を行うための許可である確認申請も無事終わり、いよいよ工事に入っていきます。
工事を行う前に、まず『地鎮祭』というものを行います。建設を始めるにあたり、その土地を祓い清めて、神様に工事が無事完工するように祈願するお祭りです。神主さんを招き、施主、設計者、施工会社が行うことが一般的です。しかしながら、最近では神主を呼ばず、施主と設計者、施工会社のみで簡易に済ませる場合もあります。
地鎮祭を行う日程は、冠婚葬祭などの六曜と同じように、建築においての縁起の良い日に執り行います。建築にも十二直という暦注を元に選定した建築吉日があり、『建、満、平、定、成、開』から日取りを決めます。希望の日がある場合は、前もって担当者と打合せを行うようにするといいでしょう。
※参考:建築吉日カレンダー | すむすむ | Panasonichttps://sumai.panasonic.jp/sumu2/calendar/
費用。
地鎮祭で必要な祭壇や道具などは神主や建築会社が準備します。お施主様には、季節の果物やお酒(清酒)を準備して頂きます。お酒以外の供え物全てを、神主が準備してくださる場合もありますが、神社や地域によって異なる場合がありますので、担当者に確認しておくと良いでしょう。神主には謝礼として3~5万円を「玉串料」や「初穂料」と書いたのし袋に入れてお渡しするのが一般的です。お酒を準備する場合は、「奉献酒」とのし書きしてもらいましょう。
社長神主。
我が家の地鎮祭当日は雨予報だったのですが、有難いことに当日は晴れて、無事地鎮祭を行うことが出来ました。神社から鎮め物を頂き、簡易式で行いました。弊社の社長は、地鎮祭の一連の行程の講習を受けたことがあるので、社長に神主役をして頂き、地鎮祭を進行していきました。
儀式の流れ。
儀式の全体の流れは、
1、手水(てみず)
2、修祓(しゅばつ)
3、降神の儀(こうしんのぎ)
4、献饌(けんせん)
5、祝詞奏上(のりとそうじょう)
6、四方祓(しほうはらい)
7、地鎮(じちん)の儀
8、玉串奉奠(たまぐしほうてん)
9、撤饌(てっせん)
10、昇神(しょうじん)の儀
11、閉式の辞
12、神酒拝戴(しんしゅはいたい)
所要時間は、凡そ40分ぐらいです。儀式が終わるとご近所さんに御挨拶にまわります。そのためお施主様には、初穂料以外に近所挨拶用の手土産も持ってきて頂きます。
地鎮祭は人生で1度経験するかどうかの儀式です。お施主様の家づくりの大切な思い出になって欲しいと思っています。