間取りの検討。
改めて、各部屋の要望をまとめると、
リビング・ダイニング(LD):
1階の南側に配置。間仕切り、柱を極力なくし、広い空間に。
外部との視線を考慮しながらも大きめの開口を設ける。リビングにはピアノスペースを確保。
キッチン(K):
カウンター付きの対面型。キッチンの内側がLD側から見えないように配置。背面には明り取りの窓を設ける。
水廻り:
洗面所にはカウンターの広い洗面台を設置。子供のお世話を考慮して、LDKから出入り可能に。
タオルやストック品の収納スペースの確保。トイレは1階2階に設ける。
玄関廻り:
ベビーカーなどを置けるよう、広めの空間。ものの出し入れがしやすいよう引戸に。
鞄やコートを掛けられる衣装掛けを設ける。
個室:
将来人数が増えても対応できるように、3人分の個室を確保。
バルコニー:
子供が遊んだり植栽を置いたり、テーブルを置いたりできるスペースを確保。
廊下からベランダまで、出入りしやすい動線を考える。
収納:
共有の大容量のウォークインクローゼット。
その他:
造り付けの本棚や、パソコン作業や家事が可能な、ちょっとした書斎や読書スペース。
などなど。
2階のトイレはコスト削減で無くす案も出ましたが、出勤時間が同じ夫婦にとって、朝の身支度は戦争です。よくトイレの取り合いになる夫婦なので、ゆっくりトイレに入りたい夫は、トイレを2つ設ける事は譲れないということで2階トイレ無し案は却下されました。
階段の位置。
私はリビングにスリット階段を設けるのに憧れていたので、階段はリビングに、と思っていました。
リビングを通ることで、必然的に家族のコミュニケーションが生まれ、母としては家族の行動も把握できるので安心だと思っています。しかし一方で、お客様が来てもいつでも綺麗にしておかなければならない、子供が通りにくい、という面も感じていました。
夫は、休日ぐうたらしているところを子供のお友達に見られるため、リビングに階段を設けるのは嫌だと言いました。
結局、お友達が来た時に毎回リビングを通られるのは、片付けが出来ていない時恥ずかしいので、廊下に配置することになりました。
プラン提示。
◇プランA
・キッチンの側にパソコン・家事スペースの確保。
・LDを見渡せる対面式キッチン。
・柱・壁の少ない広いLD。南面の窓には内障子を設置。
・バルコニーにつながる、共有のウォークインクローゼット。
子供が幼い時は、プレイルームのように使用し、将来は棚やハンガーパイプを増やして収納量を増やすことも可能。
・広いバルコニー。
◇問題点:
・階段下にトイレを設けると天井高が低く、面積も狭くなってしまう。
・ウォークインクローゼットを通ってバルコニーに出るのは、お客さんをバルコニーへ通す場合、見栄えが気になる。
◇プランB
・トイレの位置、変更。
LDからの出入りになるが、トイレ手前に収納兼廊下をワンクッションとして設ける事で、音や臭いの問題を軽減。
水廻り用品もまとめて収納できる大容量の収納スペースが確保でき、一石二鳥。
・階段の位置変更。衣装掛けを追加。
・北側の形状を変更し、キッチンの位置変更。
・2階間取り変更。配管経路を考慮し、トイレの位置を変更。
・ウォークインクローゼットをやめ、廊下からバルコニーに行けるように変更。
・廊下には造り付けの本棚を設ける。
◇問題点
・2階のトイレが各個室に隣接していて、音漏れが気になる。
・バルコニーへの出入り口が狭い。
◇プランC
2階のみ変更。
・各個室の間取り変更。
・トイレの位置を変更。極力個室に隣接しないように配置。
・バルコニー手前にフリースペースの設置。
最終プラン。
他にも細々した変更やプランはありましたが、最終的には1階はプランB、2階はプランCを合体したものとなりました。
フリースペース。
廊下からバルコニーへの動線は随分と迷いましたが、廊下の一部に夫待望の本棚と、子供が遊んだり本を読んだりできるフリースペースを設ける事で落ちつきました。子供が幼い時は、遊び場にしたり、読書スペースにしたり。室内物干しも取付予定なので、時には物干しスペースとしても使えます。バルコニーに面しているので日当りも良く、のんびりした空間になってくれると期待しています。
子供が成長して収納スペースが必要になった場合は、棚やハンガーパイプを設け、ウォークインクローゼットのようにも変更可能な、多様性のある空間となりました。
家具やコンセントの配置。
テーブルの位置やベッド、デスクの位置などは多少変更があるかもしれませんが、後々イメージしていた位置に家具が収まらい、コンセントの位置や照明の位置が合わないということを避けるため、一通り決めておくのがベストです。我が家の場合、将来私の実家にあるアップライトピアノ(家庭用にあるボックス型のピアノ)を持ってくる予定があるため、その置場も検討しておきました。消音機能付きのピアノのため、近くにコンセントも確保しておきます。
弊社では外壁の断熱欠損を防ぐため、出来るだけ外壁に接する壁にコンセントやスイッチを設けないようにお願いしています。外壁面にコンセントなどを取り付けるということは、壁の中にコンセントのボックスを埋め込むことになります。すると、その部分の断熱材を削らなくてはならなくなり、折角の断熱性能が下がってしまうのです。そのため、可能な限り間仕切り壁面にコンセントやスイッチを配置するように計画していきます。
そんなこんなで、一通りプランが固まりました。