スタッフコラム

そうだ、中藏で家建てよう(2)建物の計画

要望を整理しよう。

 

土地も決まったことですし、次は建物のプランニングについてです。
まず、家をつくるにあたり、自分たちの要望をまとめていきました。

 

 

 

 

意見が分かれることも。

 

間取りについては、夫は概ね自由にさせてくれましたが、意見が分かれたのは個室についてでした。私の実家は各個人に部屋がありましたが、ほぼドアは開け放っており、ベランダに行くために皆が各部屋を出入りしていたので、我が家にはあまりプライバシーという概念はありませんでした。そのため、この家は個室はなくしてワンフロアーとし、必要に応じて部屋を仕切れるような、可変性のあるつくりがいいと思っていました。一方で夫は、思春期の頃やお客さんが来た時を考えると、個室で仕切られている方がいい、という意見でした。

 

話し合った結果、個人の空間も大事にしてあげようということで、個室を設けることにしました。私は子供達には出来るだけ部屋に籠って欲しくないと思っているので、リビングに居たくなるような空間づくりや家族のコミュニケーションを大事にしていこうと思います。

 

 

リビングを1階にするか、2階にするか。

 

これは、お客様にも必ず確認することになります。1階にリビングにするにしろ、2階をリビングにするにしろ、それぞれ利点と注意点があります。

 

S様邸_応接間

06中庭のある家_リビングルーム

 

10地形を活かした家_タタミコーナー

 

 

 

弊社では、通りが狭く、家が密集いている京都の市街地に建てられるお客様には、道路からの視線や日射取得のため、2階をリビングにすることをお勧めしています。その場合、1階の窓は小ぶりや防犯性の高い窓を採用し、出来れば高い位置につけるようにします。また、木格子などを取り付けることで防犯対策をしつつ、京都の街並みに調和するような外観づくりも行っています。

 

 

 

1階リビングに決定。

 

我が家は、高齢になったときの階段の上り下りが苦痛にならないよう、1階をリビングにしました。リビングの窓には障子を設けるため、外からの視線は和らぎ、南向きに前面道路があるため日照も確保できると判断しました。

リビングの階は、家族の暮らし方やライフスタイルに応じて相性がありますので、十分に検討を重ねる必要があります。他にもお客様には設計段階で、幾つか考えて頂きたいことがあります。

 

 

計画段階で決めておくこと。

 

家の計画段階の時点で、高齢になった際には住み替えるのか、それともリフォームをするのかを検討しておく必要があります。将来、二世帯にするのかも重要になります。
将来的な変化に応じて間取りを変更出来るようなつくりにしたり、若いご夫婦であれば今後のお子さんの予定、子供部屋の使い方など、はじめに決めておくと家づくりもスムーズに進みます。

 

 

 

以上の各要望を整理し、敷地と相談しながらをゾーニングを行っていこうと思います。
このように、実際のお客様との打合せも、まずお客様の要望やライフプランを伺い、一緒に家の構想をまとめていきます。

 

次回は、いよいよ細かく間取りを決めていきます。