スタッフコラム

そうだ、中藏で家建てよう(12)気密検査

気密検査。

 

中藏の新築では、必ず「気密検査」を行います。気密検査では、「C値」と言われる気密値を測定します。気密値とは、建物における「相当すき間面積」のことです。 建物全体にあるすき間面積(㎠)を延床面積(㎡)で割った数値を表し、その値が小さいと建物のすき間が少ない、ということになります。気密が悪いとすき間から空気が出入りしてしまい、どれだけ高性能な冷暖房機器等や断熱材を使っても、性能をを十分に発揮できません。一方で、気密が良いと各性能を最大限に発揮でき、快適な住環境を保つことができます。

 

測定は換気設備業者さんが実施します。大きなバズーカのような形の専用の機械を、室外と室内に横断するように窓に取り付け、エアコンや換気扇などの穴は塞ぎ、建物内部を密閉します。密閉状態で機械を起動し、建物内を負圧にします。機械が室内の空気を強制的に流出し、その際どれだけの空気が室内から外部に流出するのかを住宅の床面積で割って算出します。

 

 

検査中は気密シートが室内側に引っ張られ、パンパンに張ってきます。気密検査には社内勉強会も兼ねて、他の現場担当者にも参加して頂きました。普段新築住宅の工事を担当していない者もいるので、皆さん興味津々です。結果は・・・

C値 0.1㎠/㎡ !!

測定を行った設備業者さんからも、京都でも屈指の結果だとお褒めの言葉を頂きました。

丁寧に気密シートを貼ってくださった大工さん、現場監督、現場統括者兼施主の旦那さん、お疲れ様です。

 

 

 

換気設備。

 

気密について話してきましたが、建物の中をそんなに密閉してしまって、室内の空気は淀まないのか、と思われた方もおられるかもしれません。高気密の家では必ず、室内の空気を循環させるために換気設備にも注意しなければなりません。建築基準法では24時間換気が義務化されていますが、換気方法に関しては、排気給気共に機械で行う「第1種換気」、給気を機械、排気を自然で行う「第2種換気」、給気を自然、排気を機械で行う「第3種換気」とあります。

 

中藏の家では第3種換気の「ダクト式セントラル換気システム」を標準採用しています。ダクト式では、天井裏にダクトを配管し、先端に空気を吸い込む「排気口」を設けたものを各部屋に配置します。各部屋には排気口と対称に外部からの空気を取り込む「給気口」を設け、機械によって強制的に排気口から空気を吸い込むことで給気口から自然と空気を取り込みます。機械によって吸い込まれた空気はシロッコファンで最終一か所に集められ、外部に集中排気されます。

 

 

 

 

 

 

気密検査が終わり、建物の大枠の工事は終了です。今度は内装工事に進んでいきます。