建てます、夢のマイホーム。
こんにちは、設計部の桜井と申します。
この度、弊社にて夢のマイホームを建てさせて頂くことになりました。家の概要や、工事の進捗など、その都度ご紹介していきます。実際に自分の家を建ててみて感じたことなどを、設計者としてだけでなく住まい手としての両目線で書いていければと思います。
新築住宅をお考えの皆様の参考になると嬉しいです。
まずは、家族構成についてご紹介します。
俗に言う共働き世帯で、夫と私(筆者)と1歳の娘の3人家族です。
夫は、京都生まれの京都育ちの生粋の京都人。現場監督をしています。
私は、東京からの移住者です。京都の暮らしに憧れてやってきました。
初めての育児に四苦八苦している新米ママです。
知ってはいたけど、土地探しって大変。
次に、土地探しについてです。
当初は予算との兼ね合いもあり、不動産会社で建築条件付きの土地を探していました。
条件としては、
・京都市内で交通の便が良いところ(会社に通いやすいところ)
・3階建ては×、2階建てが叶う広さの土地
・駐車場2台置ける
・前面道路は広め
とまあ贅沢な要望で、2件の不動産屋を何度か見学にまわりましたが、なかなか思う土地は見つかりませんでした。以前よりインターネットやチラシで不動産情報は収集していましたが、本腰を入れて探してみるとやはり土地探しは大変でした。
タイミングと、思い切り。
そんな中、幾度目かの見学が終わり営業所に戻ってきた時、「一軒新しい物件が出てきましたが、見に行きますか。」と紹介されたのが、今回購入した土地です。全面道路が少し狭いこと以外は、上記条件を満たしており、「駅から近い」というのが最大の決め手でした。よく、家はタイミングと言われることがありますが、確かにタイミングですね。
もっと安くて良い土地があるかも・・・と思ったりもしましたが、条件が合う土地が今後あるかは分かりません。駅から近いということは、将来土地の価値が大きく下がることもないだろうということで、購入を決めました。思い切りが大切です。
南側に道路。左右は敷地いっぱい住宅が建っている。
北側は高い建物があり、ブロック塀が建っている。
やっぱり自分たちで建てようか。
購入した土地は建物条件付きの土地でしたが、折角夫婦そろって建築の仕事をしているので、中藏で自分たちが担当者となって建てようということになりました。不動産屋に交渉した結果、割高にはなりましたが土地だけ購入することが出来ました。
そのため、その分決めていた総予算に対して土地代が高くなってしまいました。
ということは・・・建物の予算を考え直さないといけない、ということですね。
もともと売建住宅で予算を組んでいたことや、断熱や気密などの性能は妥協したくないということで、ざっと予算を組み直したところ、200万円程予算を上げないといけなさそうです。
予算内で、どれだけ希望のプランを叶えられるかが腕の見せどころとなりました。
さすが歴史的都市京都、規制が厳しい。
敷地は、京都市右京区の約30坪。
建ぺい率(敷地に対して建物を建てられる割合)は60%。
容積率(敷地に対して建てられる全床面積の割合)は200%。
準防火地域です。
「準防火地域」というのは、都市計画法において「市街地における火災の危険を防除(防いで取り除く)するため定める地域」として指定されるエリアのことです。その為、外装材や内装材などに制限があります。京都市内の土地は、この準防火地域が多いです。
また、ここは「山並み背景型建造物修景地区」「遠景デザイン保全地区」という京都の景観を保護する規制のかかった地域となっています。屋根や外壁の素材や色、建物の高さなどに規定がありますが、幸い「山並み背景型建造物修景地区」は景観地区の中でも規制が緩いほうなので、あまり規制に縛られなくてもよさそうです。
古い建物や文化財の多い地域で、派手な外装の建物や高い建物を建てようとしている方は、注意が必要です。
京都市『歴史都市・京都創生策Ⅱ<景観編>』より
※建ぺい率、容積率に関しては、コラムの「京都で家を建てる(6)建ぺい率と容積率について知ろう」、景観計画地域に関しては、コラムの「京都で家を建てる(7)景観政策のことを知っておこう」に詳しく書いてあります。これから土地を購入する方は、参考にして頂ければと思います。
今回はこんな感じで土地の購入と建物の概要に関しての話になりましたが、いかがでしたでしょうか。今まで何軒ものお客様の家づくりに携わってきましたが、自分自身は初めての家づくり。今更ながらに気づくことや、現場目線の夫のアイデア、こだわり部分の紹介など載せていければと思っておりますので、これから家づくりをはじめる方は参考にしてみてください。
慣れないブログの執筆で、つたない文章の箇所も多々あるかと思いますが、どうぞお付き合いくださいませ。
次回は、建物のプランニングについてお話しします。